皆さんこんにちは!
今年も残り僅かですね!年末だからとバタバタして事故を起こしたり、怪我しないように気をつけてくださいね。
さわだ鍼灸整骨院 院長 澤田です(^^)/
さて、人間はエネルギーがないと生きていけません。
心臓の拍動、呼吸、筋肉の収縮・弛緩、食べ物の消化・吸収、循環など
すべての生命活動はエネルギーがあるからこそ出来ています。
そのエネルギーがどのように作られているかご存知でしょうか?
食べたものがそのままエネルギーになっているわけではありません。
エネルギーは何から、どのようにして作られるのかを知ると、必要な栄養素もわかりますよ。
エネルギーになる栄養素
皆さん、人間って何も食べずにどれくらい生きられると思いますか?
数年前、北海道で小学生の男の子が行方不明になり、1週間後無事に見つかったニュースがありました。
その男の子は発見されるまで、何も食べず水しか飲んでいなかったそうです。
しかし発見された時、男の子は意外と元気でした。
小学生が1週間何も食べずに、なぜ生きられたのでしょうか?
エネルギーになる栄養素は、主に糖質(ブドウ糖)と脂質(脂肪酸)です。
糖新生という代謝があるので、厳格に言えばタンパク質も入るのですが、今回は糖質と脂質について書いていきます。
ブドウ糖は半日しか持たない?
現在の日本人の食生活だと、メインとなるエネルギー源は糖質がほとんどです。
朝しっかり食べたはずなのに、昼前にお腹空きませんか?
その空腹、エネルギーが不足しているからです。
人体には糖質を大量に、また長期的に蓄えておく機能がありません。
糖質から生み出されるエネルギーは、大体半日しか持ちません。
だから、数時間しか経っていないのに空腹を感じるんです。
一方の脂質。
脂肪は1キロ当たり9,000kcalのエネルギーを生み出します。
ヒトの1日の消費エネルギーを2,000kcalで計算しても、4日以上持ちます。
さらに、体重60キロの人で、約10キロの脂肪を体の中に蓄えています。
という事は、体重60キロの人は、1ヵ月以上水さえあれば生きていけるということになります。
先程の小学生の話。
これで納得していただけましたか?
エネルギー産生の方法は2種類
エネルギーを産生する仕組みは2種類あります。
「解糖系」と「電子伝達系」です。
・解糖系
ヒトが食べた糖質は、胃などで分解されてブドウ糖になって小腸から吸収され、血管を通って各細胞に運ばれます。
細胞内に入ったブドウ糖は、一部直接的にATP(エネルギー)に変換されます。そして余った分は脂肪になって蓄えられます。
がん細胞などはミトコンドリアを持たないため、この系統のエネルギー産生しか出来ません。
・電子伝達系
ミトコンドリア系と呼ばれるエネルギー産生の系統。
消化器で分解された脂肪酸、アミノ酸はミトコンドリアに入り、エネルギー産生が行われます。
この系統を介するエネルギー産生は非常に生産性が高く、解糖系の15倍にも及びます。
つまり、解糖系では産生されるエネルギーが2ATPに対し、
ミトコンドリア系では、30ATPできるということになります。
本来のメインエネルギーはケトン体
エネルギー産生には、ミトコンドリア系が良いというのはわかっていただけたかと思います。
糖質に変わるメインエネルギーは、「ケトン体」です。
ケトン体とは、脂質(脂肪酸)からエネルギー産生過程に密接に関わる物質です。
ケトン体が産生されるのは、主に肝臓です。
ケトン体は、血管を通って他の組織や臓器に運ばれるとエネルギーに変換されます。
ケトン体が産生されるのには、条件があります。
それは、「インスリンが分泌されていないこと」です。
つまり、食べた糖質からエネルギー産生が終わり、なおかつ余分なブドウ糖を脂肪として蓄え終えた状態になると、肝臓でケトン体の産生が始まります。
人間の体は、ブドウ糖から産生されたエネルギーを優先して使います。
脂肪酸由来のエネルギーは、糖質の摂取がなくなり、インスリンの分泌がされなくなったときに使われます。
「糖質過多の現代」では、まったくと言っていいほどケトン体エネルギーが使われていません。
しかし、本来のメインエネルギーはケトン体から産生されるエネルギーです。
ケトン体エネルギーは脂肪酸から作られます。
つまり使われなければ蓄えられます。
蓄えられるということは、“肥満”につながるということでもあります。
私達が生きていくには、このようなことが体内で行われています。
エネルギーがなければ何も出来ません。
量が少なく半日しか持たず、肥満や病気に繋がる可能性のあるエネルギー産生 か、
沢山産生され、健康につながる人間本来のエネルギー産生 か。
しっかりと選択しましょう。
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